【出産レポ】子宮口が硬い!陣痛促進剤、無痛からの緊急帝王切開

newborn 出産育児



こんにちは、ロンドン駐妻のあめりです!
今回の記事では、私の出産@日本についてご紹介したいと思います。

色々な体験ができたので、長くなってしまいましたが
以下のような、出産を控えている方々の参考のひとつになればと思います!

  • 色々な分娩方法を想定しておきたい
  • 子宮口が硬いと言われて不安
  • 無痛分娩を予定していて、麻酔がどんな感じか知りたい
  • 帝王切開を予定している

計画分娩・・・バルーンと陣痛促進剤

当時夫が海外赴任していた関係で、予定日を過ぎたら計画分娩(※1)に切り替えることを事前に決めてた私。
(※1)計画分娩・・・あらかじめ分娩予定日を決めておき、人工的に陣痛を誘発してお産を始める分娩方法

予定日までは何があるか分からない、とソワソワしながら毎日を過ごしたものの、あっさりと予定日を迎えました。そのため、予定日の3日後から入院。
内診時にはすでに「子宮口が硬い」「赤ちゃんの位置もまだ高い」と言われましたが
すでに予定日を過ぎていることもあり、これ以上待ってても・・・という感じで入院が決まりました。

昼に内診でバルーンを挿入することになり、そのまま入院生活がスタート
バルーンを挿入される時は結構痛かったです。
その時に初めて、いわゆる「内診ぐりぐり」もされ、拳をぎゅーーーっと握り痛みに耐えました。
友人の話を聞くとバルーン挿入後もずっと痛かったと聞いていたのですが、
私の場合はそんなこともなく違和感がずっとあるのみでした。
夜にまた新しいバルーンに入れ替えでした。挿入時はやはり痛い。
翌日の朝から陣痛促進剤の投与を開始すると言われその日は終了。
夜はバルーンのせいかおかげか、1時間ごとに起きてはイタイイタイと唸りながら寝る、の繰り返しでした。

そして翌日・・・
朝の内診でも子宮口は1cmと言われ絶望するも、陣痛促進剤が始まり、辛い一日が始まりました
促進剤投与の朝イチ時点で、「今日は産まれないだろう」と言われました・・・しんどい

開始後1時間半もするとどんどんお腹の張りが強く痛くなり、腰を浮かすくらいの痛み。
時間が経つのが長い長い・・・
看護師さんに「深呼吸、しっかり息吐いてね、良い張りになってるよ」と励まされましたが
良い張り=だんだん痛みも強く間隔も短くなってくる、ということだそうで
「「えっ、まだ強く間隔が短くなる・・・?!今日産まれないのに??」」と絶望。
説明された通り、夕方には1分間隔。もはやずっと痛い状況でした
仰向けが一番痛いので下に座って耐える。痛い。
妊娠中は胎動、入院後は痛みでなかなか寝られず、1分間隔の合間にふっと眠り、痛みで目が覚め、という時間を繰り返していました。今思えば意識を失っていたのに近かったのかもしれません。

夜に診察があり、子宮口は4cmと・・・。(お産時には10cm開く必要があります)
院長先生から、「長くなりそうだから明日には無痛分娩に切り替えても良いのでは」と提案があり
夫とも相談して無痛分娩に切り替えることにしました
※分娩病院は途中から無痛分娩に切り替えられる病院でした。
 結果的にそういう対応ができる病院で本当によかったです・・・

そもそも無痛を選ばなかったのは、「せっかくだし陣痛の痛みを体験してみたいな~」という
気持ちからでした。
陣痛の痛みはある程度体験できたし・・・という気持ちがあったのも事実です。

翌朝から麻酔を開始することに。
しかしその日の夜、突然お腹と腰が異常に痛くなり、悪寒もして泣きながら限界を迎え
前倒して無痛分娩の麻酔を開始してもらいました。


無痛分娩の麻酔スタート

麻酔は硬膜外麻酔で、背中に管をつなげるものでした。
話だけ聞いても怖いし、実際背中に針を刺すときはとにかく怖かったです。

麻酔科医の先生がやってきて、横向きに寝た状態で背中をとにかく丸めるよう指示を受け
背中にぶすり。痛いけどそれよりなんかめっちゃ怖い。
その後は針の刺さっている場所が適当かの確認、何をされているかもよく分からないなか
「今どこか痺れてる?」「これだとどう?」と麻酔がちゃんと効いているか確認されます。怖い。

30分くらいしたら効いてくるよ、と言われ、痛みのなか30分がとてつもなく長く感じましたが
その後痛みを全く感じなくなり、食事もしっかり摂ることができて最高の気分でした!
下半身がふわ~っと温かい感覚がして、歯医者の麻酔でしばらく感覚がない不思議な感じ。

その後部屋を移動することになりましたが、麻酔で足に力が入らず車椅子で運ばれました。
下半身の感覚がなくなるので、尿は管を入れて管理される形に。麻酔が効いているので痛くない。
体制は横向きになると麻酔が偏るので仰向けのままでとのことで、
やることもなくすぐ寝ることにしました。
夜は暑さや音で起きることはあったものの、こんなにぐっすり寝られたのは妊娠後期でもなかなかないくらいで、久しぶりでした。


そして翌日、朝の診察では子宮口はまだ硬いけど昨日よりは良くなっていると言われました。
4cmから6cmに。でもまだまだ。

そして陣痛促進剤投与を開始。麻酔が効いているから全く痛くない。なんだこれ、すごい。

しかしその後、破水していることが発覚しました。麻酔が効いているので自分じゃ分からず。
16時ごろには38℃を超える発熱。感染症にかかってないか血液検査を行いました。
結果的に、破水でお腹に炎症を起こしたため、術後がとんでもない地獄だったのです・・・

それは後で述べるとして、検査時点では採血の結果はあまり問題ないものの、熱が高いことで赤ちゃんの脈も早くなっている状態で、これがもっとひどくなると帝王切開も視野に入れる必要がある、と言われました。
もしくは子宮口があまりにも開いてこないようであれば、その場合も帝王切開の可能性があると。

18時、内診するも子宮口の状況は変わらず。促進剤は一旦止めて院長先生の診察を待つことに。

20時40分に、外来が終わった院長先生の診察をようやく受けましたが、
・お産が進まない条件ではないものの、なぜ進まないのかは現時点わからない
・今これから帝王切開にするか、明日の朝まで様子を見てから判断するか、どちらが良いか
と言われ、体力もメンタルもだいぶキツかったため、翌日の朝判断するということにしました。

(先生の言いぶりで、これからやるとなると看護師と麻酔科医を招集して、というのが嫌そうだったというのもあります笑)

夜は麻酔も効きにくくなっており、陣痛の痛みに苦しみました。
さらに高熱ということもあり、暑くて汗だくで、汗で寒くなり、となかなか寝られない夜を過ごしました。

とうとう緊急帝王切開

その日の朝を迎えました。
朝の診察で、子宮口は変わらず6cmとのことで、緊急帝王切開での出産が決定しました
先生からは、
「これもう誰が良い悪いとかでなく、赤ちゃんの向きが悪いとか、骨盤の形(色々な形がある)が影響しているとか、色々なことが考えられる。このまま頑張っても産めるかもしれないけど、苦しむと思うから待つ必要もないと思うので、帝王切開にしましょう」
と言われ、すぐに家族に来てもらうよう言われました。
夫と実母に連絡し、すぐに家を出てもらいました。

実は母もほぼ同じような初産を経験しており、医学的根拠はないと言われているものの遺伝なのかな・・・と思いました。

朝8時から出産開始。
産院は帝王切開の場合も立ち合いが可能だったため、夫のみ立ち会ってもらいました。
無痛の麻酔が効きにくくなっていたから薬を変えるね、とぶすり。
手術の麻酔もするね、とぶすり。2回刺される。怖いって~。
その後すぐに下半身がほわ~っとして、分厚い皮膚に覆われた感触。

仰向けに横たわった状態で首のところに目隠しのついたてが立てられ、手術が開始されました。
麻酔で何されているか分からないけど、気持ちには余裕がありました。

「顔見えてるよ~!産まれるよ~!」と声をかけてもらいながら、娘が爆誕
ちょっとしてから元気な産声も聞こえました!
嬉しくて涙が出ました。
ひと通り写真も撮りご対面できて、一旦赤ちゃんは別室へ。夫も別の控室へ移動。
帝王切開って早いんな~とか呑気に考えた私。
実際誕生した時間は8:42と40分ほどで出産したのでした。

しかしそこから手や口元がぶるぶると震え出し、がたがたと止まらなくなりました。
麻酔の影響だから心配ないと言われましたが、震えているのもしんどく
眠る薬を入れられるとのことだったので投与してもらい、ふわーっと意識を失いました。
その後は子宮の中を綺麗にして閉腹されたのだと思うのですが、終わったのは約2時間後でした。

処置後、ストレッチャーでベッドへ運ばれ、夫と母と合流。「顔と唇が真っ青」と驚かれました。
(実際出産直後の写真は顔面蒼白でした・・・)
しばらくして赤ちゃんも連れてきてくれ、4人でゆっくり過ごしました。赤ちゃん可愛い。小さい。
でも身体は全く動かせず、もちろん寝たきり。
その後お腹が痛くなり、眠くなる痛み止めを入れてもらいました。赤ちゃんは病院に預け、夫と母には帰ってもらいひたすら寝る。が、お腹が痛くて何度も起きる。の繰り返しでした。
先生には、痛みを我慢する必要はないから、痛み止めどんどん使っていきましょうねと言われ安心。

術後は、左は点滴と指に血中酸素濃度を測るものが繋がれ、右には血圧を定期的に自動で測るもの、胸には心拍モニター、さらには足に血栓予防のマッサージ機が動き続けており、コードだらけでした。
ほぼ動けないものの、さらに身動きが取りづらく、非常にイライラしました。
ベッドの足元に鞄置いてももちろん届かないし、
夫にもっと身の回りセットしてもらえばよかった・・・!と後悔しました。

眠りにつき、何度か起きたものの、気付けば12時間が経過していました。
絶飲食かと思っていたら水分は摂って良いと言われ、ようやくカラカラの喉に水分補給。
ご家族に枕元に飲み物を置いてもらうことと、ペットボトルストローをオススメします。
あと、水分を摂っても良いか、聞きましょう。笑

熱を測ると38.8℃と引き続き高熱。暑くてクーラーを付けてもらうと極端に冷やされすぎてしまい、寒くなったりするが動けないので布団も被れない。
ナースコールで看護師さんか助産師さんを呼んで対応してもらうのですが、しょっちゅう呼ぶのが申し訳ない・・・
と思いましたが、ここは開き直って呼びまくって良いと思います!しんどすぎます。

そんなこんなで娘が誕生したのでした。

術後辛すぎる・・・

最終的に入院生活は11日間に及びました。

久しぶりの食事は流動食から。全部液体。でもスープがすごくすごく美味しく感じました。

手術の翌日には「癒着を避けるために今日から少しずつ動いてもらいます」と言われびっくり。
ただ寝たきりもしんどかったので、寝返りできただけですごく気持ちよかったです。
寝返り効果かお手洗いに行きたくなり、歩けそうなら歩いてみようと言われ、立ち上がりました。
点滴をぶら下げるスタンドを支えにしながら、一歩ずつゆっくりゆっくり歩く。
ナースステーションを通り抜けるので、「偉い!頑張れ!治り良くなるからね!」と応援を受け
なんとかお手洗いへ。中で座るのもひと苦労ながら、何とか頑張りました。

昼食を持ってきてもらったタイミングで最も強い後陣痛があったのですが、これがとにもかくにも痛すぎる!!!
呼吸すると痛くて震えるけど息も止められない。はっ、はっとなんとか息をし、「痛い」と声を絞り出すことしかできません。全身震えてくる。痛すぎて寒くなって、「寒いっ」とまた声を絞り出して布団をかけてもらいました。
痛み止めを入れてもらいましたが、効くまでの15分がこれまでで一番の地獄でした。
陣痛促進剤で感じていた陣痛の痛みは本当の陣痛じゃなかったんだ・・・痛いと言ってすみませんでした・・・と思うほどでした。


そして、術後の入院生活も非常に辛いものでした。
途中で破水していた影響でお腹全体に炎症が起こっており、帝王切開の傷よりもお腹全体の痛みの方が強かったのです。
(そのため帝王切開の傷のせいなのか、炎症のせいなのかが判断できません・・・)

起き上がったり寝っ転がったりは自力ではできません。横向きになることすらできません。
ベッドがリクライニング機能付きだったので、起き上がる時は最大限まで頭を起こして直角に。
それでもそこから身体を起こすこともできず、毎回強い痛みを感じながら30分くらい掛けて起き上がりました。横たわる時も同じです。
歩くのもままなりません。点滴スタンドを支えに一歩ずつズルズルなんとか歩くばかり。
しゃがむことももちろんできません。足元に何かを落とした時は拾うのを諦め、助産師さんが来るタイミングを待ち、お願いして拾ってもらいました。
夫はなぜか出産後はなかなか見舞いに来ず(呆)、母に来てもらっていましたが
常に家族にいてもらわないと何かと大変でした。

産院は母子同室だったのですが、そんな状態で赤ちゃんの面倒を見ることができないため
夜はナースステーションに預かってもらっていました。
自分の身体が思うようにならないストレスは非常に大きかったです。点滴もずっと刺さってるし。
赤ちゃんは可愛いのに面倒を見ることもしんどく預けてばかり、そんな自分が嫌で毎日泣いてました。
今思えば、気にせず預けて、自分の回復に専念して良いんですよね。今なら分かります。


そしてようやく退院の日を迎えました。
先生にはお腹の炎症がひどければ退院の延長も考えましょうと言われていましたが、
実は退院日が自分の誕生日だったため、せめてその日には家に帰りたい!!と懇願し
炎症の状態も悪くなかったため無事退院できました。

里帰りしていたので実家に帰宅しましたが、身体が思うようにならないのは変わりません。
しかし自分の楽な体制を追求できるし、何より居心地が良くて気が楽になったのです。
術後から入院生活を含めた3週間ほどはとにかく身体が動かなかったので、回復に専念し
赤ちゃんのお世話は授乳のみにしました。

これを書いている今は産後8か月ですが、ようやく腹筋もできるくらいになってきたところです。

最後に

長くなってしまいましたが、私の出産レポをお届けしました。
少しはお役に立つことができるでしょうか。

出産は十人十色、きっと読んでくださっているあなたには「あなたのお産」が待っていると思います。
身体を大事に、無理しないでくださいね。

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